好きで好きで しょうがないんでしょうって

日本最後の職業作詞家こと及川眠子さんが出演された「エヴァ作詞家の大ヒットの裏側」という回のえびちゃんずーが大好きです。2年以上前の放送になるのですが未だに定期的に見ます。及川さんが番組内で、作詞をする際の言葉の選択テクニックを挙げていらっしゃり、これがシンプルながらとても「あー、あの曲もそうなのかも」と思わされるものなんですよね。好きな音楽を聴いていてもふとした時にそれを感じます。突然ですがそのテクニックをここへメモ。

 

●アイドルの女の子はハ行が苦手

→高い音にハ行を使わない、逆にサ行がかわいい

 

●滑舌が悪い時、カチッと聴かせたい時

→濁音を上手く使えると言葉は非常に明確になる

 

●サビに濁音を使うと印象的になる

(番組内で挙げられていた例:BAN!BAN!バカンス、ギンギラギンにさりげなく)(私がぱっと思い浮かべた曲:Love so sweet(嵐)、Real Face(KAT-TUN)、Give Me Love(Hey!Say!JUMP))

 

今日吉澤嘉代子さんの「アボカド feat.伊澤一葉」を聴きながら①のことを思い出しました。

この曲は歌詞だけを読んでも可愛い。でも歌を聴くとドキドキしちゃうくらいもっともっと可愛くて、なんでこんなに可愛いんだろう…!と思っていました。もちろんかよこちゃんの歌い方もあるのだとは思いますが、ふと及川さんが仰っていたことを思い出し、もしかしたらそういうことなのかも?と思いました。

 

美 少年曲でもこのテクニックに当てはまるものはあるかなと思い出そうとしたところ、②は「Super Boys」がまさにそうですよね。以下サビの歌詞。

Rockin' your Body Body Body tonight

Super Boys

Let'n it Burning Burning Burning all night

Super Boys

「TERIYAKI」「OISHIINA」に気を取られがちですが、一度聴いたら忘れないキャッチーさはこういうところにもあったんですね。

他の曲で考えると「僕らはMysterious」なんかもそうだなぁと。サビの「奪ってやる」は「ば」という濁音によってカチッと聞こえますよね。那須くんは滑舌が良くないけれど、濁音が含まれることで明確になっていてカチッと聞こえバシッと決まっているのだと思う。

あとCosmic Melodyのサビ「Let's Go, The Party」の「パ」が破裂音なのも印象的に聴こえる技なのかな?上記のテクニックの派生?と思ったり。

 

私は見たものの情報のほうが取り込みやすい視覚優位で耳から入った言葉を理解するのが苦手というのもあり、今まで歌を聴く時にメロディや音とリズムばかりを意識してきたんですよね。でもこれからはメロや音リズムと合わせて歌詞も意識し、その解釈にも注目していきたいです。歌をもっと楽しみたい!